先週説教要旨 (2018年10月 6日)


          
説教題  「 感謝による奇跡の広まり 
聖書  
 マルコによる福音書 第8章1-13節
説教     木下 喜也  牧師  
 
     


  ①、しるしを拒む
       愛するみなさま。先週は、イエス・キリストが4000人もの人を、7つのパンと小さな魚だけで、満腹させるという奇跡を共に分かち合いました。
     私は、この奇跡を何か人間の理屈で説明して納得させるつもりもなく、実際に起った出来事として信じております。しかし、イエスさまはその奇跡
     の後に、ファリサイ派の人々から「天からのしるし」を求められた際には、「今の時代の者たちには、決してしるしは与えられない。」と強い調子で
     拒否されたのです。
       マルコによる福音書には、この箇所の他に5000人の人に、5つのパンと2つの魚で満腹にする、という奇跡も描かれております。更に、イエス
     さまの説教よりは、奇跡の出来事の方が多く記されていると言えるでしょう。しかし、マルコによる福音書は、そのように奇跡をなされて人々を信じ
     させる救い主、というようなことを伝えているのではありません。これは、他の福音書でも同じです。

  ②、信仰は聞くことから
       ファリサイ派の人々は、自分たちが判断するために、天からのしるしを見せてほしいといわば議論を仕掛けましたが、見せたら認めよう、という
     態度です。「神であるならば、その証拠を見せてみろ。見たら信じてあげよう。」という態度で神さまに対するのです。
       しかし、そこに、信仰が生まれるでしょうか。もし、願いどおりに点からのしるしを見たとしても、おそらくその人は神を信じることはなく、更に、
     これこそ神の救いだとは思わないはずです。その究極の姿が、「今すぐ十字架から降りるがいい。それを見たら、信じてやろう」とののしる姿に
     なります。
       そのような意味での奇跡は、神さまのためにならず、結果的にその人のためにもなりません。イエスさまは、そういう意味での「しるし」を見
     せないのです。
       考えてみると、私たちは、神さまのことを何か奇跡を見たから信じた、というよりも、聞いたから信じたのではないでしょうか。たとえ奇跡が
     あったとしても、厳密にはこれまで聞いてきた聖書は、本当だったと信じるのだと思います。なぜなら、神さまは、ご自分を言葉によって示され
     るからです。それが聖書であり、更にはっきりと示されたのが、神の言葉そのものであるイエス・キリストです。

  ③、キリストこそ天からのしるし
       4000人に食べ物を与える奇跡は、そもそもイエスさまが「群衆がかわいそうだ」と憐れまれたから起こりました。元の言葉は、「はらわたが
     痛い」という意味があり、他の福音書では神にしか用いられません。神さまは、ご自分のはらわたを痛むほどに憐れまれたその心から奇跡が
     なされました。
       このこと自体が、神が生きて働いておられる何よりのしるしです。いや、このイエス・キリストがおられること自体が、まさに天からのしるし
     そのものではないでしょうか。
       イエスさまは、7つのパンと小さな魚を「これしかない」などと思われず「感謝の祈りを唱えてこれを裂き」配られました。目の前にあるものの
     価値を感謝する時に、奇跡が生まれます。実は、目の前に生きた神の言葉、イエス・キリストが共におられます。本来ならば、この方だけで
     十分なはずなのに、神は弱い私たちに目に見えるしるしを与えてくださるのです。それが、聖餐です。ここに奇跡はあります。



                                                                   以上

 




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*過去の説教要旨 

・ 7月21日説教要旨      本当の自分に出会う
・ 7月28日説教要旨      死より起こす主
・ 8月 4日説教要旨      この家に平和があるように
・ 8月11日説教要旨      愛によって開かれる扉
・ 8月18日説教要旨      主イエスの真実によって 
・ 8月25日説教要旨       神の言葉は人の手にかからず!
・ 9月 1日説教要旨       最後の者にも同じように!
・ 9月 8日説教要旨       安心しなさい 
・ 9月15日説教要旨       天よ、開け 
・ 9月22日説教要旨       万事が益となる 
・ 9月29日説教要旨       主が、いつも共にいてくださる


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